船外国航路の客船がこのように数々の計画で実現されそうな気配になってきたが、船旅の手はじめにふさわしい国内航路のクルーズ船もいろいろ登場してきている。私も何度か乗ってたのしんだのが瀬戸内海汽船の「銀河」と「南十字星」の二船の広島湾クルーズである。「銀河」は二本煙突の一、〇〇〇トンの船、もちろん二本もの煙突は飾りみたいなものでそれがかえって遊覧船的で面白い。昼間は広島宇品港と宮島を往復しているが、夕方になると広島湾のサンセットクルーズになる。
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船内はなかなか豪華でピアノを聞きながらフランス料理のフルコースが食べられる。先ごろ改装してロワーデッキにも窓が開けられレストランが増設された。ライトアップされた宮鳥の赤い鳥居が美しい。「南十字星」はモーターヨットの型をしていて、船内はヴィクトリア王朝風、五〇名たらずの定員なので予約をしておかないといけないが、その代りゆったりと一緒に乗った人たちとも親しくなって観光ができる。